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2006年12月15日更新
01.*洗剤の安全性と環境への影響 *目次へ 
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洗剤の安全性・環境適合性(2006年改訂版)
=洗剤をよりよく知っていただくために=

*はじめに

*石けんも洗剤もどちらも界面活性剤の働きで汚れを落とします

*石けんも洗剤もどちらも化学物質です

*「洗剤問題」はすでに解決されています

*洗剤の安全性は十分に確認されています

*洗剤の安全性について科学的根拠のない情報が流されています

*無条件・無制限に100%安全な物質はありません

*現在の洗剤には環境中で分解されやすい界面活性剤が使われています

*現在は使用量の少ない洗剤が主流です

*世界的に見ると「洗剤問題」は日本だけの特異な現象です

*日本石鹸洗剤工業会は正しい知識の普及のために、情報提供活動を続けます

*洗剤を正しく理解するための書籍を紹介します

■無条件・無制限に100%安全な物質はありません

 洗剤の安全性に関しては、誤った情報が流れるほかに、評価の前提条件に問題があるものがあります。厚生省が『洗剤の毒性とその評価』を取りまとめた時に総括代表をつとめられた三重大学医学部の吉田克巳教授(公衆衛生学)は、同書の中で、次のように述べています。

 「安全か有害かを問題にする場合に最も問題なのは、その前提、特に現実の場における定量的な条件をはっきりさせておくことである。この点が、時に意識的に曲げられ、現実には起こり得ない条件下での議論から結論へもっていかれる場合があるのは、たいへん残念な点である。安全か危険かの問題は常にその前提条件を考えておく必要があり、これを無視すれば、塩、砂糖、ラード、わさびなどはもとより、菓子やチョコレートなども明らかに危険物質になりうるのであって、議論の前提、使用目的、使用量、使用法その他の前提条件をはっきりさせて、現実の問題として議論することが不可欠であり、この点を無視すれば全く実りのない不毛な論争となるのは当然のことであって、この点を国民やマスコミに良く理解してもらう必要がある。そうでなければ、世界からみて、なぜ日本だけでそれが問題になっているかということになり、水俣病、カネミ問題、四日市喘息などについては十分に理解されても、この洗剤問題については、外国でもくりかえし検討ずみの問題であるだけに、奇妙な顔をされることになる。」

 安全性の問題は、常にそれが実際に使用される現実の場における使用条件をはっきりさせておく必要があります。つまり、洗剤の場合には、実際に洗剤として使った時の安全性が確認されているのです。この前提条件を無視すれば、ほとんどすべてのものが、使う量によっては私たちの身体に害を与える可能性があるのです。コップ1杯の塩を一度にとれば命にかかわるのと同様に、無条件・無制限に100%安全なものがあるのではなく、安全に使用できる量があり、すべてのものには正しい使い方が求められているのです。これまでに洗剤の安全性に疑問が出される場合には、決まって現実には起こり得ない条件下での実験結果をそのまま都合のいい結論に導いていこうとする傾向がありました。


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