■1998年〜
界面活性剤の環境モニタリングおよび生態リスク評価を開始
生活排水中の洗剤成分の多くは、下水処理場で分解・除去されることがわかっていますが、下水処理場がない場合はそのまま河川に排出されることもあります。実際にどのくらいの量が環境中に存在し、水生生物への安全性はどうなのか、その確認のため、河川の界面活性剤濃度を調べるモニタリング活動を行なっています。(国内の都市河川を対象に4河川・計7地点で毎年複数回実施)
この環境モニタリングのデータをもとに生態リスク評価を毎年行ない、水生生物への影響が問題のないレベルであることを確認しています。リスク評価は、化学物質の安全な量や使い方を決めるために実施されます。「リスク」の大きさは「ハザード(有害性)」と「暴露(摂取する量・接触する濃度)」の掛け算で表される科学的な根拠にもとづいて評価されます。
また、重篤なトラブルに結びつく誤飲事故や、皮膚や目のトラブル等の消費者製品を取り扱う際の事故を未然に防止することを目的として、さまざまな活動を行なっています。
今後も、このような研究活動や、業界自主基準の検討、さまざまな啓発を行なってまいります。
リスクコミュケーション活動の一環として、洗剤の安全性・環境適合性を正しくご理解いただくため、よくある質問と回答集をまとめ、こちらのページに公開しています。