昭和電工のガス化プラント
←施設面積は約1万4千m2。24時間操業で廃プラスチックを1日約195t、年間約6万4千t処理。合成ガスからアンモニアを中心に製造している。
まず破砕成形設備でRPF化
←家庭から分別回収された容器包装プラスチックや、事業所からの廃プラスチックなど、多種のプラスチックをまとめて破砕。
←金属などの異物を磁力選別機で除去し、少しの熱で軟化させ圧縮成形(RPF化)する。
ごみを出さないゼロエミッション型のリサイクル
←RPFをガス化プラントへ運び、低温・高温の2段階の炉で酸素と蒸気を加え蒸焼きにすると、水素と一酸化炭素を多く含む合成ガスが得られる。混入していた金属やゴム類、リサイクル過程で除去した塩素なども、新たな製品の原料となる。
合成ガスは、水蒸気と反応させ、水素と二酸化炭素をつくる。水素を主原料として製造したアンモニアは、医薬品、化学繊維、クリア系樹脂やLEDの原料となるほか、排気から窒素酸化物を除去したり、フロンを代替する物質として環境保全にも役立てられる。二酸化炭素は、ドライアイスや飲料用の炭酸ガスなどに製品化されている。
←アンモニアが主成分の製品例(医薬品)
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