第三次自主行動計画がスタート
・2016年度は41%削減を達成
容器包装プラスチック使用量、削減の取り組み
容器包装廃棄物は家庭ゴミの約6割(体積比)を占めており、排出抑制が重要な課題となっています。日本石鹸洗剤工業会は他の業界に先駆けて、1995年から20年以上にわたり業界製品の容器包装プラスチック使用量の削減を推進し、成果をあげてきました。
現在は、第三次自主行動計画のもとでさらなる取り組みを進めています。2017年12月15日の定例会見で、計画の進捗を報告しました。
↑定例会見の様子。写真上・左から環境委員会 井上委員長、容器・廃棄物専門委員会 柳田委員長、環境・安全専門委員会 吉田委員長
■ 計画初年は「41%削減」。引き続き目標達成に向けて努力
当工業会は、第二次自主行動計画を2015年に終了し、2016年から第三次自主行動計画をスタートさせました。同計画では、前回から2%の上乗せとなる新目標『主要8製品群*1における原単位(製品出荷量あたりの容器包装プラスチック使用量)を2020年までに1995年比42%削減』を設定しています。
計画初年の2016年度は、製品出荷量が伸長したことから、主要8製品群における容器包装プラスチック使用量(総量)が76,600トン、前年比4.4%増となりました。一方、当工業会の目標基準である原単位は49.7kg/トンで、前年より若干減少し、1995年原単位比41%削減を達成しました。
原単位を抑えることができたのは、本体容器の再利用につながる「詰め替え・付け替え用製品」や、中身を濃縮して1回分の使用量を減らし、全体容量と容器を小さくした「コンパクト型製品」の普及促進によるところが大きく、今後も推進を継続します。
また、2016年度から、製品のライフサイクル(原材料調達から生産、物流、販売、使用、廃棄・リサイクルまで)を対象とした「環境配慮設計チェックリスト」を作成し、業界全体で役立ててもらう取り組みも開始しました。引き続き、目標達成に向けて業界一丸となり、関係先と協力しながら、容器包装プラスチック使用量の削減に努めてまいります。
*1 主要8製品群:ボディ用洗浄剤、手洗い用洗浄剤、シャンプー・リンス、洗濯用液体洗剤、柔軟仕上げ剤、台所用洗剤、住居用洗剤、漂白剤・かびとり剤