2020年までに42%削減*1の新目標を発表
容器包装プラスチック使用量、削減の取り組み
当工業会では環境委員会と容器・廃棄物専門委員会が中心となり、1995年から業界製品の容器包装プラスチック使用量の実態把握と削減をすすめてきました。
2016年12月16日の定例会見で、2011年に策定した第二次自主行動計画の目標「2015年までに主要8製品群の原単位*2を1995年比40%削減」を達成し、改めて第三次自主行動計画を策定したことを発表しました。
*1 1995年原単位比
*2原単位:製品出荷量あたりの容器包装プラスチック使用量
↑定例会見に臨む環境委員会 内海委員長、
容器・廃棄物専 門委員会 柳田委員長、環境・安全専門委員会 山根委員
■ 第二次計画は5年連続で削減目標を達成
2015年度の主要8製品群における容器包装プラスチック使用量(総量)は、前年比1.4%増の73,300トンでした。当工業会の目標基準である「製品出荷量あたりのプラスチック使用量(原単位)」でみると50kg/トンとなり、1995年比40%削減を達成しています。これにより、第二次自主行動計画は、初年の2011年から最終年の2015年まで5年連続で1995年比40%削減の目標を達成し、終了することができました。
目標達成の要因は、「詰め替え・付け替え用製品」が全製品出荷量の79%に達したことと、中身を濃縮した「コンパクト型製品*3」の開発と普及促進により、製品出荷量の伸びに対して容器包装プラスチック使用量が大きく削減されたことです。
*3 濃縮により1回分の使用量を減らし、全体容量と容器を小さくした製品
■ 新目標は2020年までに42%の削減
当工業会ではこの活動をさらに発展させるため、2016年に第三次自主行動計画を策定し、「2020年までに主要8製品群の原単位を1995年比42%削減」との新目標を決定しました。
今後は、主要8製品群のうち「詰め替え・付け替え用製品」や「コンパクト型製品」の比率がやや低いカテゴリーでさらなる比率向上に努めるとともに、容器の詰め替えやすさを追求し続けるなど、一層の工夫が必要だと考えられます。引き続き会員社や関連業界と協力しながら、容器包装プラスチック使用量の削減に努めてまいります。