2016年度時点で、「詰め替え・付け替え用製品」は全製品出荷量の79%を占め、「コンパクト型製品」は約40%を占めています。1995年の出荷量と比較するとそれぞれ16.5倍と7.1倍に増えており、容器包装プラスチック使用量の削減に大きく貢献しています。
プラスチック使用量の削減方法にはほかにも、容器包装の肉厚を薄くする、パーツを削減するなどがあります。近年の傾向としては、製品の細部にいたるまで可能な限りプラスチック使用量を削減する事例が増えており、見た目からはわからないような細かいレベルの工夫がみられます。また、容器包装に再生樹脂やバイオ樹脂を用いるなど、リサイクルやCO2排出量の削減も進められています。
▼ 製品の仕様検討段階における「詰め替え化」の例
クラシエホームプロダクツ(株)/ボディソープ(2016年度発売)
詰め替え用製品(パウチ)の発売により、樹脂量を85%削減
▼ 製品の仕様検討段階における「付け替え化」の例
花王(株)/台所用洗剤(2016年度発売)
付け替え用製品(トリガー無しボトル)を発売し、トリガーの付け替え再利用により、樹脂量を約23%削減
▼ 製品の 仕様検討段階における「コンパクト化」の例
ライオン(株)/シャワーシート(2017年度発売)
内容物(メッシュシート)の改良と併せて、内袋・外袋の奥行き寸法を見直すことにより、樹脂量を5%削減
▼ 製品の材料設計段階における「材質変更」の例
ユニリーバ・ジャパン(株)/トリートメント(2016年度発売)
包材の材質変更により、容器の強度を落とさず、なおかつ外観の大幅な変更を行なうことなく、樹脂量を11%削減
▼ 製品の仕様検討段階における「軽量化薄肉化」の例
(株)資生堂/シャンプー&コンディショナー(2017年度発売)
セットケースの窓枠のPP樹脂を無くすことにより、樹脂量を10.5g削減
当工業会では、会員各社の削減事例をまとめてホームページで公開し、情報共有による取り組みの活性化を図っています。このほかにも、多数の事例を掲載していますので、ぜひご覧ください。