いわゆる「容リ法(容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律)」の制定から、すでに15年が経過しました。容リ法制定の発端も、家庭から排出されるごみの6割が食品や日用品などの容器包装だったからというので、今でもプラ容器自体をムダで邪魔な悪者のように見る傾向があるのは、残念なことです。なによりも、内容物が傷んだり変質することから保護し、できるだけ長く保存が可能なようにと、容器包装の本来の重要な役割を果たしていることを忘れないでいただきたいのです。
プラ容器は積層化などによって高度に機能アップされる一方で、総体的には軽量化され、コンパクトになっています。環境や資源問題の基本は、3つのR(Reduce リデュース:減らす/Reuse リユース:繰り返し使う/Recycle リサイクル:再資源化)のバランスの上で考える必要がありますが、プラ容器包装も、目に見えないリデュースでどんどん進化してきているのです。そのなかで、軽くて丈夫なポリエチレンが果たしている役割は重要です。
最終製品に占めるプラスチック包装資材の割合は、重量比で平均的に見て1〜3%程度となっております。このことは、物流コストの大幅な引き下げにも貢献しており、省エネ・環境対策にもつながっているのです。
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