SDA(米国石鹸洗剤工業会)作成「消費者製品の配合成分に関する暴露及び初期リスク評価方法 Exposure and Risk Screening Methods for Consumer Product Ingredients」の紹介と翻訳版提供のお知らせ
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SDA(米国石鹸洗剤工業会)では、OECDが推進している高生産量化学物質(HPV)*注の安全性情報整備プロジェクトに2000年から参加し、自主的に洗剤原料の安全性情報整備を進めております。一般家庭用製品の場合、原料となる化学物質の多くがHPVに該当するため、この活動には、米国のみならず、日本・欧州の洗剤原料供給会社・洗剤会社が参加し、積極的に活動しています。
*注)高生産量化学物質(HPV)とは、日欧では1年間に1,000t以上、米国では100万ポンド(453t)以上の生産量の化学物質です。
今回紹介するガイダンス・ドキュメント「消費者製品の配合成分に関する暴露及び初期リスク評価方法」は、米国・欧州・日本のHPV参加洗剤関連企業の協力の下、SDAが作成したものです。本ガイダンス・ドキュメントの主たる目的は、「化学物質のリスク評価の優先度を決定する“政府機関”に、リスク評価に必須の消費者製品に関する使用・暴露情報を提供すること」にあります。同時に、「評価方法の指針を作ること」と「評価基準を公にすること」により、企業及び産業界が安全性情報整備を進めていく上で欠かすことができない“透明性の確保”を支えるものです。本ガイダンス・ドキュメントは、10名のレビューアーによる第3者レビューを経て完成されました。また、2004年1月にワシントンDCで開催された「レビューアー会議」には、日本からも独立行政法人等から3名の専門家が参加しました。
本ガイダンス・ドキュメントの内容は、以下のとおりです。
消費者製品に用いられるHPV化学物質について、製品カテゴリー毎の対象物質の配合濃度、欧米における製品の一日当りの使用頻度、配合濃度と使用頻度等を用いる暴露量の推定方法等が紹介されています。更に、本ガイダンス・ドキュメントでは、ヒト健康影響と環境影響の両方についてハザード情報と暴露量からリスク評価を実施するための標準的な考え方が記載されています。
本ガイダンス・ドキュメントは、私ども日本石鹸洗剤工業会が作成中の「家庭用消費者製品におけるGHS実施ガイダンス(草案)初版」の危害の可能性判断において引用されており、今後、日本においてもリスク評価を進める上で重要な役割を果たすことになるでしょう。また、当工業会では、より多くの方に知っていただくために、SDAの許可を受け、ガイダンス・ドキュメントの翻訳を行いました。これから工業会加盟各社への周知を行い、日本における一般家庭用製品のリスク評価の推進と製品安全の一層の確保を進めていく所存です。
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<ガイダンス・ドキュメント(日本語 翻訳版)>
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それぞれのファイル(PDF版)をダウンロードしてご覧ください。(全126ページ)
但し、作成者のSDAから以下の2点の条件がついております。
- 本ガイダンス・ドキュメントは日本語版・英語版に関わらず、販売してはならない。
- 日本語版内容が不明な場合には、必ず英語版を参照すること。
◆本文ダウンロード(全82ページ) 331KB
◆付属書ダウンロード(全44ページ)210KB
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<ガイダンス・ドキュメント(英文 オリジナル版)>
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