日本石鹸洗剤工業会では、1995年以来、今日まで継続して業界全体でのプラスチック使用量の実態把握に努めるとともに、会員各社ではプラスチック使用量の削減に向けたさまざまな努力を続けてきました。10年を経過して今回、改めて「30%削減」という新たな目標を設定するに至ったのも、こうした過去の実績を踏まえてのことでした。
まず、その10年間のプラスチック使用量の状況推移について、ご報告しておきましょう。
容リ法制定の1995年から2004年まで10年間の、会員会社全体のプラスチック使用量は、次のグラフのようになっています。04年の数字を95年と比較してみますと、実量で約2万トン、27%の削減がはかられています。原単位(製品内容物重量当りのプラスチック使用量)では25%の削減になっています。
グラフ A 主要8製品群の容器におけるプラスチック使用量の推移
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グラフ B 詰替え・付替え用製品の出荷比率の推移
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これは、内容物の濃縮化による「コンパクト化」の進展や、シャンプー・リンスなどの「詰め替え用製品」およびスプレー付き製品での「付け替え用製品」などの開発によって、容器包装自体が小さくなったり前の本品容器を再利用するため新たな本品容器が不要になったりしたことによるものです。
8種類の主要製品群ごとに見ると、シャンプー・リンスでの減少はグラフからも明らかに読み取れますが、おしなべて全体的に製品あたりのプラスチック使用量を削減してきた、ということができます。
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