界面活性剤の環境モニタリングとリスク評価の最新結果
当工業会では、洗剤類の生態系および環境への影響を調べるために、原料の界面活性剤について1998年から自主的な環境モニタリング(河川における濃度調査)を継続的に行ない、その結果をもとにリスク評価を実施しています。2015年度の環境モニタリング結果を下表にまとめました。
洗剤の代表的な界面活性剤としてLAS、AE、AOと、柔軟仕上げ剤の基剤としてTEAQの合計4種について調査しました。
その結果、2015年度もこれまでと同様に低い環境濃度を維持していることが確認できました。左表のとおり、それぞれの河川水中濃度は、水生生物への影響が表れないとされる「予測無影響濃度(PNEC)」の値を大きく下回っています。したがって今回の結果から、界面活性剤による生態系リスクは低いと考えられます。
当工業会はこの結果を、調査・研究活動の一端として、第50回 日本水環境学会年会で発表しました。