河川環境モニタリング最新結果

界面活性剤の環境モニタリングとリスク評価の最新結果（2014）

・環境モニタリングは、多摩川3地点、荒川2地点、江戸川1地点、
淀川1地点の計7地点で、年4回実施しています。・nd=不検出

　2013年度のモニタリング結果をみると、1998〜2012年度と同様に、各界面活性剤は水生生物への影響が表れないとされる「予測無影響濃度（PNEC）」の値を下回っており、低い濃度を維持しています。したがって、調査対象の河川では、界面活性剤による生態系リスクは低いと考えられます。

　また、これまでの結果と海外で公表されている界面活性剤の安全性データなどの情報を用いて、日本国内におけるリスク評価を実施した結果、これらの界面活性剤がヒト健康及び環境に対して影響を及ぼすリスクは低いことを確認しています。当工業会では、河川中の界面活性剤の分析手法の開発にも努め、こうした研究成果を広く活用できるように、ホームページや学会などで公表しています。