日本石鹸洗剤工業会は、欧州を中心とするバイオディーゼル燃料(BDF)普及による副生グリセリン増加を背景に、「グリセリン新規用途開発研究助成制度」の募集を2007年より開始し、研究機関や大学等教育機関でのオレオケミカル研究者の創出・育成に役立つ制度を目指し、継続してまいりました。
しかしながら、助成の開始より10余年が経過し、グリセリンを取り巻く環境が大きく変化し、また、カ-ボンニュートラルへの取り組みは、油脂産業に関わる企業にとっても、重要なテーマとなっています。時代の変化に鑑み、このたび、対象とする研究の範囲を拡大し、新たに「油脂、及び石けん・洗剤の原料に関する新規用途開発研究助成」として募集します。
1. 対象研究
日本石鹸洗剤工業会に資する研究、石けん・洗剤のサプライチェーン上にある研究とします。
なお、近い将来に成果が期待できる開発研究だけでなく、当業界を支える基礎研究も対象とします。
◎主な研究対象(国内での研究に限る)
- 油脂製品、および油脂を原料とする製品(脂肪酸・グリセリン・アルコール・アミン等)の新規用途開発研究(新規化学物質,新規応用研究)
- 油脂製品、および油脂を原料とする製品(脂肪酸・グリセリン・アルコール・アミン等)を出発原料とした有用化学製品の開発研究
- 非食用油・非食用油糧作物(藻類など)から産油する技術など、原料油脂の新たなる調達方法や新規生産技術に関する研究
- 油脂製造プロセスにおける、脱炭素・SDGsなどに寄与する研究
- CO2の吸収・貯蔵に資する油糧作物・藻類とその生産プロセス、用途開発の研究、CO2の変換効率の高い油糧作物・藻類等の研究
2. 対象者(応募資格)
国内の大学、高専又は公的研究機関等に所属する研究者。
研究グループの一員の場合は主体的な研究者に限ります。所属機関責任者の承認を必要とします。
一度本助成を受けられた研究者の応募も受け付けます。
3. 助成金額と件数
助成金額は1件50万円、2件を上限とします。
4. 助成金の使途と期間
使途については,申請研究のみに使用するものとし,1年間で使い切ることとします。
5. 応募方法、選考方法および選考結果の通知
- 下記リンクより応募用紙をダウンロードし、必要事項を記入の上、事務局までご提出下さい。
- 募集期間は2022年6月1日〜8月31日(当日消印有効)とします。
- 助成研究の選考は日本油化学会に委託し、当工業会理事会で決定します。
- 選考結果は、2023年1月末日までに申請者に通知致します。
- 研究助成金は、2023年4月末までに研究助成該当者に交付します。
6. 研究成果について
- 研究の成果および会計報告は,助成年度の終了時(2024年3月末日)までに当工業会に文書で提出していただきます。報告用紙は助成決定後に送付します。
- 研究成果は,当工業会油脂製品部会(2024年7月予定)で本人が口頭発表していただきます。
- 油脂製品部会での発表後,助成金による研究成果を学術誌に発表する場合は “日本石鹸洗剤工業会の助成による” 旨を書き添えて下さい。また、石洗工に1部送るものとします。
- 権利化できる発明の取扱いについては、当事者および所属機関を含めて当工業会と協議するものとします。
7. 問合せ、申込み先
この件に関するお問合せ・申込み等は、下記工業会事務局までお願いいたします。
〒103−0027 東京都中央区日本橋3−13−11
日本石鹸洗剤工業会 事務局(担当:長野)
TEL: 03−3271−4301 FAX: 03−3281−1870
◆2023年度 募集要項[pdf]
◆2023年度 応募用紙(申込書)[pdf]
◆2023年度 応募用紙(申込書)doc[zip]
●前回までの結果:→助成金交付対象者
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