去る3月14日〜16日、公益社団法人日本水環境学会が主催する年会が、東洋大学で開かれました。水環境分野の学術的調査や研究成果の発表の場として、毎年1,400人前後が参加する規模で開催されています。日本石鹸洗剤工業会も、独自の調査研究結果を発表するため、一般ポスター発表に参加しました。
当工業会では、河川水中における界面活性剤の生態リスクを評価する材料として、1998年から継続して4 種の界面活性剤のモニタリング調査を実施しています。これまでの、4河川計7地点における濃度分析の内容とリスク評価結果を紹介するため、「家庭用洗浄剤に用いる界面活性剤の生態リスク評価」の展示を行ないました。今回は英語版ポスターを準備し、14日と15日の2日間は来訪者への口頭説明も併せて行なうなど、洗浄剤の安全性を理解していただく貴重な機会となりました。
会期中は、多数の大学や公的研究機関などから全部で662件もの研究成果発表がありました。学生によるポスター形式の研究発表も恒例となり、若者の研究活動を奨励する目的で、優秀者の選出や表彰も実施されています。また、当工業会会員社のライオン株式会社は、「パームヤシ油由来の界面活性剤の環境実態調査および生態リスク評価」の発表を行ないました。
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