洗濯用液体洗剤が粉末洗剤を逆転
… 2011年の製品販売統計から |
2011年は、洗濯用液体洗剤の好調ぶりが目立ちました。製品販売統計史上初めて、全四半期で販売量・金額ともに液体洗剤が粉末洗剤を上回る結果となり、それまでの粉末優位の形勢が完全に逆転したかたちです。
粉末洗剤は、1960年代以降ずっと多数派を堅持してきました。後発の液体洗剤は徐々に追いあげ、2010年には、粉末に追いつくほどのめざましい急伸が話題になりました。
液体洗剤の伸張傾向は2011年も続き、終わってみれば、年間の販売数量が2010年比110%、金額は同比115%で一千億円の大台を突破しています。
これに対し粉末洗剤は、数量が2010年比13%減、金額は14%減と、2年連続2桁の落ち込みとなりました。
また、液体洗剤の中では、濃縮化したコンパクトタイプのシェアが増加しています。“置く場所をとらない”、“軽くて持ちやすい”などのメリットもあるほか、すすぎが1回ですむ製品が主流のため、近年の節水型の洗濯機とも相性が良く、家事にかかる時間の短縮や節電・節水につながることでも消費者の支持を集めています。
洗濯用洗剤の動向では、今後の技術的革新と洗濯行動の相互影響についても、注目されます。
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