日本石鹸洗剤工業会(JSDA)
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2007年9月15日更新
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参照カテゴリ> #03.委員会 #02.CLEAN AGE 188号 


国際委員会
 
 ・2012年の活動
 ・2001年の活動



ポータル的な役割を担うべく努力

JSDA 国際活動委員会の活動についてご紹介します

2001年CLEAN AGE188号に掲載


日本石鹸洗剤工業会の活動は、油脂製品部会・石鹸部会・洗浄剤部会という製品分類による三つの部会と、課題・テーマ別に設けられた八つの常設委員会を中心に展開されています。
ここでは国際活動委員会について、高島幸一委員長(P&G Far East,Inc.ディレクター)のお話をもとに、編集部でまとめてご報告します。

国際活動委員会は、会員会社のうち10社から、国際事業部、海外部など、国際的な仕事に関係する部門を中心にさまざまな部署から委員が参加して構成されています。
業界活動にも国際交流やグローバルネットワークが必要とされる理由には、いくつかの側面があるでしょうが、今や、かつてのように「親睦のため」というような、儀礼的・名目的な名分の段階を越えています。もちろん、それも重要な意味を持ちますが、近年ではより実務的・実際的な課題にさしせまられているといえそうです。

■まずアジア地域との交流から

国際活動委員会の近年の主な活動には、アジアの他の石鹸洗剤工業会とのネットワークの構築があります。数年前から日本が呼びかけて、近隣諸国の石鹸洗剤工業会同士の交流に力を入れてきました。
当初は、なにもないところからのネットワークづくりでした。互いに機会をとらえて訪問することからはじめ、徐々に交流の枠組みをつくっていくことでスタートしました。その結果、ASDAC(アジア石鹸洗剤工業会会議)の開催にこぎ着けたのが6年前でした。一番最初は主唱者の日本で開催し、次いで韓国、そして今年は台湾と、2年ごとに開催されるまで定着してきたのです。
名実ともにアジア地域における国際交流の基盤は、ほぼできあがったといえますが、さらに参加国を増やし、組織強化をはかるよう、今後も積極的にかかわっていく方針です。
またこの委員会では、1995年から海外向けの情報発信ツールとして、「クリーンエイジ」の英語版ともいうべき「Japan SDA News」を発行しています。



■課題もグローバルに

最近、当業界を取り巻いて起きている課題には、国や地域を越えた共通点が見られます。環境問題、化学物質規制問題など、業界の動きをも越えた大きな国際的課題となっています。
そして、これらが世界規模で起きて規制や対応もグローバルで求められるようになり、これらの課題にどうかかわっていくかが、業界にとって重要となっています。そのためには、より早く関連情報を把握して取り組むことが必要です。アメリカやヨーロッパでは、かなり情報網ができていて、早々に委員会などを設けて戦略を練りあげ、こちらの知らない間に物事が動いていたりします。ともするとわれわれが認識したときには既に世界的に枠組みができていて、それに従わざるを得ない、といったことさえ予想されます。

■アメリカSDAそしてヨーロッパと

このような事態を避けるためにも、次の段階はアジアの中の日本というだけでなく、アメリカ、ヨーロッパとも緊密なネットワークをもてるようにしていかなければなりません。
第3回ASDACの開催に先だって、アメリカSDAの会長である Ernie Rosenberg 氏を招請したところ、アメリカで発生したテロ事件の直後であったにもかかわらず、同じ問題意識をもっているから是非にとのことで、快く承諾してもらうことができました。台湾に行く前に日本に寄っていただき、相互の組織や活動、PRTR法(化学物質管理促進法)指定物質のリスク評価、HPV(高生産量既存化学物質)の現状や課題について、意見交換を行なうことができました。Rosenberg 氏からも、より緊密に問題意識を共有して対応していこう、そのためにまずバーチャルネットワークを作ろう、という具体的な提案もありました。議論の本質が立体的に見えるよう、情報が双方向で伝わっていく枠組みをつくろうとしています。

■「ポータル的な役割」と自由な通商のため…

個別の問題になるとそれぞれ専門家が必要になり、国際活動委員会だけですべて対応することはできません。そこで、こうしたグローバルネットワークを利用して、課題ごとに互いの専門分野につなげるポータル(玄関)的な役割を果たしていくことが、この委員会の使命ではないかと考えています。
また、アジア以外ではほとんど自由貿易の経済圏ができている現在、大きな課題は通商問題です。今後ますます自由貿易市場が広がっていくなかで、国際活動委員会のメンバーも自由貿易協定について勉強会を行なっています。


第3回ASDAC 台湾で開催

今回で第3回目を迎えたASDAC(Asia Soap & Detergent Associations Conference)は、2001年10月4日、台北で開催されました。台湾、中国、韓国、マレーシア、タイ、日本のアジア6か国の石鹸洗剤工業会の集まりであるASDACの台湾会議では、よりいっそうの活動の基礎を相互に固めるための布石ができました。日本石鹸洗剤工業会では、ASDACを積極的に定着・発展させていこうという趣旨で、この会議内で憲章(Purpose)を設定すべく、理事会承認のうえでJSDA案を各国に提示し、合意に達しました。
共通課題である環境問題、省資源化、プラスチック容器対策などでは、日本が率先してスタンダードを上げ、アジア全体で負荷を減らすよう努力していくことが期待されています。法規制の違い、グローバル化への対応などについても情報交換を行ない、次回は中国での開催も決まりました。
中国といえば、今回の会議でも20名近くもの参加者があり、非常に積極的な姿勢が印象づけられました。

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